テレビなどで見ることもありますが介護というと、要介護者が日常生活を送る際に、手助けをすることだとイメージする人が多いと思います。直接介護を行うことは最も大事なことですが、介護という意味には身体的なことだけではなく、精神面のケアも含まれています。
介護福祉士の主だった仕事となるのが身体介護です。
利用者は要介護度により、生活の中で必要とされる動作を一人では行えない場合が多くなります。食事、入浴、排泄など健康を保つために必要な行動はもちろんのこと、立つ、座る、歩くといった基本動作の介助、補助まで行います。

直接介護にあたることで、利用者の健康面の管理も行います。
毎日接している介護福祉士だからこそ、ちょっとした不調、変調にも敏感に気付くことができるのです。


施設以外に訪問介護も行う介護福祉士は、要介護者の生活全般の世話を行います。
健常者なら一人でできる掃除や洗濯などは、要介護者にとっては容易に行えることではありません。また食事のための買い物、通院などに付き添うのも大事な仕事なのです。


体が自由に動かすことができないということは、身体的にも精神的にも負担となります。利用者は体のこと、今後の生活のこと、金銭的なことなど様々な不安を抱えています。
社会福祉士やケアマネージャーなど不安を解消するための専門員もおりますが、最も身近な存在である介護福祉士だからこそ、親身になって相談に乗り、助言やアドバイスができることがあるのです。
利用者の立場になり、会話を行うということが、信頼関係を築くためにも介護には必要なことなのです。


上記でもご紹介しましたが、介護福祉士は要介護者へ接することで、体や心の状態を最も把握することができるといっても過言ではありません。
介護福祉士になる為には様々な知識を必要としますが、体に変調をきたした場合や、重度の精神不安、金銭面の問題などは、さらに専門の知識を持つスペシャリストと連携して解決する必要があります。


介護と聞くと、介護福祉士やホームヘルパーが利用者の世話をするというイメージが強いと思いますが、実際には医師、看護師による体調管理や、介護保険制度を正しく利用するための介護支援専門員、精神ケアを行う社会福祉士や精神保健福祉士、介護状態から回復し自立するためのリハビリには理学療法士や作業療法士など、様々なスペシャリストと一緒に、利用者の介護を行います。
介護福祉士は利用者の普段の状態を最も長く知ることができますので、常に利用者の状態を把握し、利用者が必要としていることを理解し、他のスペシャリストへ情報を連携することができるのです。


国から認められた確かな知識と技術と職業倫理を持ち合わせた介護福祉士は、介護の現場において最も求められている人材です。高齢化社会である日本では介護の形態は様々であり、色々な現場で介護福祉士は必要とされています。


介護を必要とする人が入居している施設は多数あります。
介護老人施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設など、介護保険制度にて施設サービスとして規定されている施設や、民間や企業の運営する介護施設にて、介護福祉士は多く働いております。
またデイサービスとも言われる通所リハビリ介護施設や、短期入所生活介護施設、老人ホームとも言われる特定施設、グループホームとも称される認知症対応型生活介護施設などでも専門的な知識を活かして働くことができます。多数の施設が存在しておりますが、ショートステイとして利用される老人短期入所施設などでは、多くの短期利用者が気兼ねなく過ごせるように、他の長期の施設とは違う、施設に応じた働き方が求められます。


 
 
 
 
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